HOME > STD(性感染症)を調べる > 性器ヘルペス


STDデータベース:性器ヘルペス

  • ≫どんな病気 -概要-
  • ≫どうしてうつるの?
  • ≫どんな症状が出るの?
  • ≫対処法について
  • ≫予防法について

どんな病気? −病気の概要−

●痛くておしっこもできない?

水泡のようなものができ、それが破れてただれたような状態になり、強い痛みになります。
女性が初めて感染した場合は、排尿ができない位の強い痛みになると言われています。

●ウイルスを退治することはできませんが、再発を抑える治療があります

治療で症状を抑えることはできますが、残念ながら原因のウイルスを死滅させることはできません。
たびたび再発する人には、それを抑える治療もあります。

●口の周りにできるヘルペスと違うの?

同じ単純ヘルペスウイルスですが、口唇や顔などの上半身に症状が出るのは、主に1型の口唇ヘルペスで、下半身に症状が出るのは、主に2型の性器ヘルペスです。

●キスでもうつる!?

ヘルペスが発症しているときは、とても感染力が強く、キスやクンニリングス、フェラチオでもうつる可能性があります。

熱が出たときに口の周りにできる「熱の華」もヘルペス(口唇ヘルペス)だよ!

どうしてうつるの? −感染について−

●あらゆる性行為(セックス、アナルセックス、フェラチオ)で感染します

・ヘルペスの病変部との接触により感染します。
・症状が出ていないときでも、性器の皮ふや粘膜にウイルスが出てきて、相手に感染することもあります。
・性器ヘルペスでなくても、口唇ヘルペスの症状がある時にオーラルセックスをすると、相手の性器に感染します。
(口唇ヘルペスを発症している場合はオーラルセックスを避けましょう。)
・母子感染を防ぐため、お産の時にヘルペスの病変部がある場合は、帝王切開がすすめられています。

どんな症状がでるの? −病気の症状−

●女性の発症箇所

初めての感染で症状が出た場合
水ぶくれや潰瘍(ただれたようなもの)ができます。
強い痛みで排尿が困難になることもあり、発熱を伴うこともあります。
同時に太もものリンパ節の腫れや痛みがみられます。
症状の出る場所は外陰、膣の入口とおしりにみられます。
子宮頸管や膀胱にまで感染が広がることもあります。
感染したときは症状がなく、その後初めて症状が出た場合
初感染の場合よりも症状は軽いことが多く、治るまでの期間も短くなります。
再発した場合
1年以内に8割以上が再発すると言われています。
過労・セックス・ストレスなどの刺激で再発することが多く、性器またはおしりや太ももに水疱や潰瘍ができます。
再発する前に、膣の入口の違和感や太もも周辺に神経痛のような痛みなどの前兆が見られることもあります。
初感染の場合よりも症状は軽いことが多く、治るまでの期間も短くなります。

●口内や口の周りへの感染

オーラルセックスやキスで、口に感染する場合があります。

●男性にはどんな症状? −お客さんのココをチェック!−

軽いヘルペスの場合、ほかのできものと区別するのはむつかしいようです。はっきりわからなくても、口のまわりやや性器の近くに水泡や赤いブツブツができていたら、なるべく触れないようにプレイ!

どんな対処法があるの? −病気の対処法−

●対処の方法について

病院へいく
明らかに感染している自覚症状がある場合は、
医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。
自宅で検査をする
性器ヘルペスをお調べする検査キット(STD Checker)はございません。
医療機関にて検査・診察を受けることをおすすめいたします。

検査について

変部分からウイルス感染細胞を綿棒で採取し、検査を行います。

症状が出るまでと検査のタイミング

●病院を受診する場合

2〜3週間で自然治癒もしますが、重い症状のこともあるため、医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。

受診科
婦人科(産婦人科)、性病科
口腔感染の場合 耳鼻咽喉科
診療費用は?
診察料:3,000〜5,000円
検査代:2,000〜10,000円
薬代:3,000円〜
(上記は、保険適用でない場合のおよその金額です。保険適用の場合は上記金額の3割負担となります。保険適用されるか否かについては、病院の治療方針などによって、様々です。)

●治療について

5〜10日間、薬を服用します。軽い症状では軟膏を塗布します。
重症例の場合には、点滴治療も行われます。

感染していると診断された  
5〜10日間薬を内服または軟膏塗布 単純ヘルペスウイルスの増殖を抑制する、 抗ヘルペスウイルス内服薬(アシクロビル、バラシクロビル)。 軽い症状では軟膏塗布(ビタラビン)。 重い症状では、入院して点滴治療も行います。
病変部分が治った 病変部分の症状は治りますが、 ヘルペスウイルスは神経節に潜伏します。

現在のところ、神経節に潜伏するウイルスを排除して完治させることはできません。過労・ストレス・セックスなどのさまざまな刺激でウイルスが再び活性化して皮膚や粘膜に戻り、症状が再発することがあります。繰り返す再発には、ウイルスの増殖を抑える治療もありますので、医師にご相談ください。

どんな予防法があるの? −病気の予防法−

ヘルペスを予防するには、ヘルペスが発症している箇所と、自分の粘膜(膣内、尿道、喉など)や傷口などが接触しないことが重要です。
キス、クンニリングス、フェラチオ、スマタ、本番など、風俗の多くのサービスでヘルペスは感染する可能性があります。
発症中は特に感染力が強く、病変部との接触や、病変部を触れた手を介して感染することもあります。
明らかにヘルペスだ、という場合は、サービスを中止しましょう。

現場でできる予防「行為別一覧」はこちら

プライベートでのセックスなど、コンドームの使用は感染の可能性を下げますが、病変部などとの接触により感染するので、コンドームの使用だけでは完全な予防はできません。

パートナーの検査の必要性は?
パートナーに性器ヘルペスの症状がある場合は、医師の判断をあおぐ必要があります。