
多くの風俗の現場で、性感染症を予防する行為をすることができません。皆が、そこでの行為で性感染症がうつるかもしれない、と思い当たり、そして働く者にしてみては、うつらないようにしたい、安全に働きたいと、思っているにもかかわらず、です。
このサイトは、今、働いている風俗嬢が、できるだけセーファーで日々の仕事を切り抜けられるよう、基本的な病気の知識と、実際に応用できるヒントを載せました。
風俗の存在がいいのか悪いのか…。
長年風俗で働いてきましたが、その答えはわかりません。
風俗の現場には、たくさんの問題があります。健康問題を考えただけでも、風俗では完全にセーファーに、とはいかず、多くのリスクがあります。風俗で最も大事なことのひとつの、収入という面で見ても、他の業界同様、しばらくはよい見通しはありません。
でも、私は、何件かのお店に在籍して、お客さんに接し、風俗で働く女性に会いました。いいことも、悪いことも、たくさんありました。その経験からは、「風俗は危険だし、ない方がいいよ」とは簡単にいうことはできません。
風俗がどうあるべきかの話は、とても大事だと思います。でも、それは、早々に答えがでるものではないようです。また、今実際に働いている人に不利益になる答えが、どこかで知らないあいだに出てしまうのはとても嫌です。
私は、今風俗で働いている女性にとって、必要な知識が蓄積される場所があったらいいのに、とずっと願ってきました。少しづつですが、そういったパンフレットを作ったり、文章を書いてきました。
今回、アルバコーポレーションさんのご厚意で、このサイトをお手伝いできる機会に恵まれました。
このサイトは、主に2つの内容で成り立っています。STDポータルサイトの運営のなかで、アルバさんが長年培ってきた充実したSTD情報、そして、今回それに私が付け加えさせていただいた、風俗で働く上で知っておきたい情報です。これは、私だけの経験によるものではなく、今まで会った同業の風俗嬢や、一緒に何かを作ってきた友人たちの経験も詰まっています。
このサイトを通して、多くの風俗嬢の知恵や工夫が、少しでもあなたの助けになるように祈ります。
どうか、風俗で働くあなたが、どんな時でも、どんな状況でも、よりよい選択ができますように。
【Girsls Health Lab for Workers 主宰 タミヤリョウコ】