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「B型肝炎」は、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染が原因で起こる肝炎のこと。
肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。
このB型は、急性肝炎として数ヵ月で治る場合もありますが、慢性化した場合は、肝硬変や肝臓癌へ進行することもある、注意が必要な病気です。
B型肝炎は、とても感染力が強い病気です。セックスパートナーの数が多いほど感染者が多いと言われ、風俗で働いていたら、注意が必要な病気のひとつです。
全世界で見ると、B型肝炎ウイルスの持続感染者は3億5千万人、日本では130万人以上と推定されています。特に、アジア、アフリカで多くみられ、海外で感染して国内に持ち帰るケースが多いと考えられています。海外で刺青を入れるときには、針を確実に交換しているところで行いましょう。
・ B型肝炎ウイルスは、HIV(エイズウイルス)やC型肝炎ウイルスより感染力の強いウイルスです。
・ 感染者の唾液にも微量のウイルスは含まれていますが、飲み物の回し飲み程度では感染しません。
・ B型肝炎は慢性化することはほとんどありませんが、関東を中心に慢性化する欧米型ウイルスが広がりを見せています。
・ 出産時の母子感染率が高い病気ですが、妊婦検診を受けることにより、感染を防ぐことができます。
・ 輸血による感染は、献血された血液を検査することにより、現在ではほぼ起きていません。
臨床診断と血液検査を行います。
明らかに感染している自覚症状がある場合は、医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。
検査数値が異常に高い、もしくは黄疸などの症状がある場合は、入院します。
食欲不振が強い場合には点滴を行います。ウイルスに対抗する薬の注射や服用を行うことがあります。
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ほとんどの人は2〜3ヵ月で自然治癒しますが、症状によっては入院して抗ウイルス療法 (インターフェロン、ラミブジンなど)を行うこともあります。 |
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退院後しばらくは、検査数値が低下しているかどうか 通院しながら確認を続けます。 |
感染予防にはワクチン接種が有効です。
ワクチン接種費用は1回につき5,000〜10,000円で、期間をあけて3回接種する必要があります。
(保険適用ではありません)
B型肝炎を予防するには、病原体がいるところ(先ばしり液、精液、血液)と、自分の粘膜(膣内、尿道)が接触しないことが重要です。
フェラチオ、スマタ、本番など、風俗の多くのサービスでB型肝炎は感染する可能性があります。
プライベートのセックスでの感染予防には、コンドームの使用が有効です。
アナルセックスや生理中の性行為など、出血と粘膜の損傷をともなう性行為は感染の危険性は高くなります。
パートナーの検査の必要性は?
感染した場合は、パートナーの検査は必要です。
通常、B型肝炎の感染源となったパートナーは、キャリア(持続感染者)と考えられます。
しかもウイルス量の多い状態と考えられますので、医療機関の受診をすすめて下さい。
ワクチンの接種
自分が未感染の場合は、ワクチン接種を受けておくと安心です。
急性のB型肝炎に一度かかった人は、抗体ができるので再感染の可能性はなくなります。
(参考)
感染予防のためのワクチン接種費用は、1回につき5,000円〜10,000円で、期間をあけて3回接種する必要があります。保険適用ではありません。